遠赤外線による加熱について

遠赤外線は電磁波の一種であり、それ自体に温度がありません。
対流熱(熱風加熱)や伝導熱(接触加熱)と異なり、輻射熱ですので、遠赤外線のエネルギーが加熱される物体(試料)に到達(吸収)されたときにはじめて温度が発生します。
熱源は空間(厳密には真空)を透過して届きますから、マイナス20度の雰囲気の中で魚を焼くことも可能です。 言い換えれば、機器内のセンサーの位置によって-20度にもなれば、200度にもなると言えます。これは輻射熱の面白い所と同時に難しい点でもあります。「炉内を何度に加熱するか?」ではなく「どこの温度を何度にするか?」が遠赤外線を含む輻射加熱を用いた機器設計の要点となります。

サンケイエンジニアリングの遠赤外線試験装置について
  1. 研究開発者が望むデータの収集、制御を行います
  2. 量産時の設計製造に役立つような工夫をしています。
  3. 試料(ワーク)によって専用のトレーや治具の製作、熱源の変更も行えます。
  4. ヒーターの設計製作から制御設計まで一貫して行うため、製品バランスに優れています。